基本編2>易経占い方ガイド!

基本編1>易経64卦(64Hexagrams)照合ページでは、易経において64個ある卦(Hexagrams)を八卦(Eight trigrams)から照合し検索する索引を提供している。

このページは、易経占いの方法と手順を説明する。

コインを使用した易経占い

コインを使用して占う方法は、易経の伝統的な占い方法の一つである。

このやり方だと短時間で集中して占いを行うことができる。

以下にやり方を説明します。

易経占いは、一般的には写真のような筮竹と算木を用いますが、コインを使う方法は手軽で短時間の集中でできる、いい方法の一つです。
易経占いは、一般的には写真のような筮竹と算木を用いますが、コインを使う方法は手軽で短時間の集中でできる、いい方法の一つです。

準備するもの

1)50円硬貨を三枚(日本の場合)

(日本以外の場合は、真ん中に穴が開いている硬貨、あるいは純粋な一種類の金属でできている硬貨)。

2)塩

※調味料入りの塩は不可。

できれば岩塩か、海水から作った塩を使用するのが望ましい。

3)清潔な布

赤あるいは黒の生地があれば最適である。

硬貨、塩、布は易経占いでは必要な準備品。
硬貨、塩、布は易経占いでは必要な準備品。


準備

1)三枚の硬貨に、塩をかけて、水で洗う。

2)洗った硬貨は、よく水をふき取る。

※硬貨を塩で洗う理由は、硬貨に付着した履歴を消すためである。

3)なにを占うかを、集中して頭の中で整理する。

紙に書き出してもいい。


易経占いにおける硬貨の取扱い

硬貨は、30センチくらいの高さから、落とすように放る。

易経占いでは、三枚の硬貨を、両手に包むように持ち、30センチくらいの高さから布に落とす。

これを六回行うことで、あなたは占いの結果を得る。

この際に、硬貨の取り扱いには約束がある。


1)硬貨はどちらの面が表(the front)でどちらの面が裏(the back)か?

硬貨は、「国名」が入っている面が「表(the front)」。

「国名」が入ってない面が「裏(the back)」。


2)三枚の硬貨の状況と、易経の陰・陽の種類、そして表記方法

放った三枚の硬貨の、裏(the back)・表(the front)の状況については、次の四通りである。

1、表(the front)×2、裏(the back)×1の場合

これを「陽」とし、易経記号では「⚊」と表記します。

2、表(the front)×1、裏(the back)×2の場合

これを「陰」とし、易経記号では「⚋」と表記します。

3、すべて表(the front)の場合

これは、「強力な陰」となる。

陽が最大になった後、陰に変わった瞬間を意味する。

これは非常に強いエネルギーを帯びた「はじまりの陰」であり、「老陰(Old Yin)」と呼ばれる。

易経記号では「 × 」と表記します。

4、すべて裏(the back)の場合

これは、「強力な陽」となる。

陰が最大になった後、陽に変わった瞬間を意味する。

これは非常に強いエネルギーを帯びた「はじまりの陽」であり、「老陽(Old Yang)」と呼ばれる。

易経記号では「 □ 」と表記する。


易経占いを行う

硬貨3枚を6回落とし、出た結果は、四つの易経記号「⚊」「⚋」「 × 」「 □ 」で記録していく。

硬貨を落とす際は、易経に尋ねたいことを思い浮かべながら落とそう。

易経記号は、コインを放った順番に、下から積み上げる。

一回目を一番下、二回目をその上、三回目をさらにその上・・・。


硬貨三枚を6回落とし、表(the front)・裏(the back)が次のように出た。

1)表(the front)+表(the front)+裏(the back)

→易経記号は「⚊」

2)表(the front)+表(the front)+表(the front)

→易経記号は「×」

3)表(the front)+裏(the back)+裏(the back)

→易経記号は「⚋」

4)表(the front)+裏(the back)+裏(the back)

→易経記号は「⚋」

5)表(the front)+表(the front)+裏(the back)

→易経記号は「⚊」

6)表(the front)+表(the front)+裏(the back)

→易経記号は「⚊」


以上の結果を、易経記号で表記すると、次のような卦(Hexagram)となる。

6)⚊
5)⚊
4)⚋
3)⚋
2)×
1)⚊

占った結果が、どの卦(Hexagram)に該当するかを照合しよう

こうしてご自分で占って出た大成卦(Hexagram)を調べるには、「基本編1>易経64卦(The I Ching 64Hexagrams)照合ページ」を使ってください。

照合表も掲載していますから、簡単に調べることができます。

64卦(Hexagram)照合ページで検索するの場合、

老陽「 □ 」は陽「⚊」として扱う。

老陰「 × 」は陰「⚋」として扱う。


するとこの卦(Hexagram)は、照合する際は下記のように扱う。

6)⚊
5)⚊
4)⚋
3)⚋
2)⚋
1)⚊

上の部分を上卦(Upper Trigram)と呼び、ここでは

6)⚊
5)⚊
4)⚋

下の部分を下卦(Lower Trigram)と呼び、ここでは

3)⚋
2)⚋
1)⚊

上卦(Upper Trigram)と下卦(Lower Trigram)から照合すると、

NO.42 益(えき="Augmenting")
NO.42 益(えき="Augmenting")

となる。

「基本編1>易経64卦(The I Ching 64Hexagrams)照合ページ」


解説ページの使い方

1)老陽(Old yang)「□」、老陰(Old Yin)「×」が出ていない場合は、卦辞(Explanation of the Hexagram)を読んで判断する。

2)老陽(Old yang)「□」、老陰(Old Yin)「×」が一か所出ている場合は、出ている箇所の爻辞(Explanation of the Lines)を読んで判断する。

3)老陽(Old yang)「□」、老陰(Old Yin)「×」が複数個所出ている場合は、占いは最初からやり直し。

今回の例では、

6)⚊
5)⚊
4)⚋
3)⚋
2)×
1)⚊

二番目の位置が、老陰(Old Yin)「×」が出ている。

なので、「NO.42 益(えき="Augmenting")」の解説ページの、「◇2nd 陰 62」が、占いの結果です。


「解釈」の基本については、次の基本編3>易経解読入門!で詳しく説明いたします。



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